防災コラム
天災は、忘れたころに毎年やってくる。
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毎年やってくる。
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豪雨
2018年7月6日
台風7号と梅雨前線の停滞が重なって西日本を中心に広範囲で長時間の大雨が降り、川の氾濫や土砂崩れなどによる死者数が200人を超える平成最悪の豪雨災害となりました。気象庁は「大雨特別警報」を発表しましたが、「災害発生の危険性が著しく高くすぐに避難が必要」という意図が十分に伝わらず、住民の避難行動につながらなかった点が課題となりました。
また国や各自治体が指定した水害リスクが高い地域(浸水想定区域+低位地帯)の約80%で被害が発生したという調査もあり、普段から自分の住む地域の災害リスクを知り備える大切さが浮き彫りになりました。
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地震
2018年9月6日
北海道胆振地方中東部で未明に起きた地震は震度階級で最も強い震度7を記録し、死者41人、負傷者749人を出しました。また地震の影響で道内の発電所が連鎖的に停止し、本州からの電源供給もできなかったため、北海道全域が停電する「ブラックアウト」が起きました。このためマンションの給水ポンプが動かず断水する、オール電化住宅のために調理ができない、スマートフォンの充電ができずにインターネットから情報が得られないなど市民生活が混乱した一方、カセットコンロが調理に、乾電池式ラジオが情報収集手段として活躍しました。
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暴風
2018年10月1日
全国55地点で観測史上最大の最大瞬間風速を記録した台風24号は県内にも大きな被害をもたらしました。県西部でも最大瞬間風速が浜松市中区で41.9メートル、磐田で観測史上最高の38.8メートルを記録しました。このため暴風による飛来物や倒木が各地で電線を切断し、県内で最大約71万戸が停電になりました。広範囲にわたる被害のため復旧作業に時間が掛かり、復旧作業が6日後になった地区もありました。
冷蔵・冷凍食品が廃棄となったり、スーパーでは営業再開後でも品薄状態になったりしたことから家庭での食料の買い置き・備蓄の重要性が再注目されました。
年始だからこそ思い出してほしい昨年の大災害。災害リスク情報の事前収集や複数エネルギー源の確保に、災害時用食料の家庭内備蓄など、自分と家族を守るための教訓を学び取り、来たる今年の災害に備えましょう。
いつも身近にいて県民一人ひとりを相棒のようにサポートする静岡新聞SBSのプロジェクト「TeamBuddy(チームバディー)」は、2016年9月のスタート以来、行政や企業、団体などと連携し、防災・減災活動に取り組んでいます。