TeamBuddy

東日本大震災から10年東北スタディツアー

ツアー統括
静岡県ボランティア協会
細貝 悠斗 さん
ツアー立案の狙いは
 10年がたち震災の記憶の風化が問題となっています。震災後に生まれた子どもが増える中で、「伝承活動」の拡大が求められていることから、南海トラフの危険が高まる本県の高校生を現地に連れて行き、震災を知り、被災地の今を学んでもらおうと企画しました。
どのような工夫をしましたか
 中学生で被災した女性、災害伝承施設の職員、公務員、地元新聞記者など、それぞれの立場で震災を語ってもらいました。また、実際の避難路を被災者と一緒にたどり、震災を「追体験」しました。
ツアーを通じて高校生はどう変化しましたか
 不特定多数との接触を避けるため、公共交通機関を避け、貸し切りバスを利用しました。長距離の移動を避難所生活の不自由さと重ね合わせた生徒たちは災害を「自分ごと」と捉える事ができたようです。ニュース映像でのみ知っていた世界が目の前に広がり、10年を超えてもなお残る災害の爪痕から被害の大きさや地震・津波の恐ろしさを感じていました。
ツアー実施の手応えを教えてください
 当時をあまり知らない世代の高校生たちが被災者から体験談を聞いたことで、この災害を後世に伝えなければという気持ち、備えなければという意識をより強く持ってくれました。これから彼らは「かべ新聞」を制作し、この体験を「遺(のこ)す」作業に取りかかります。これからの静岡の防災を支える人材育成の一助になった体験旅行だと考えています。

高校生が防災NPOを立ち上げへ駿河総合高等学校(静岡市駿河区)

防災NPO法人設立を進める駿河総合高の生徒が8月19日、「防災・減災交流会」を主催し、富士宮市の富岳館高や静岡大学学生防災ネットワークが参加して、それぞれの防災活動を報告しました。

駿河総合高は3年前からTeamBuddyの防災活動に参加し、防災イベントや高校生防災特集号での取材などに取り組んできました。これらの経験を通じ、防災教材開発や、地域と連携した避難訓練の提案を行う法人立ち上げを目指しています。

富岳館高は自分の学校が避難所になった場合の課題について考察した報告を発表。トイレ問題や女性でも生活しやすい運営方法、新型コロナウイルス対策などについて説明しました。静岡大の防災サークルはTeamBuddyと行ったイベント会場での防災知識啓発活動について発表しました。

静岡大学 学生防災ネットワーク主催全国学生防災シンポジウム

学生防災団体の活動の活発化や災害時の連携を実現するため、オンラインミーティング及び各団体の活動を一覧できるプラットフォームづくりを行います。

日時/11月中旬
場所/オンラインにて
対象/全国の学生

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