Buddyイベント報告
2019年8月17日(土)静岡市葵区の駿府城公園「駿府城夏まつり 水祭」会場
防災食調理に挑戦‼ 災害救助犬も訓練披露
8月には、静岡市葵区の駿府城公園で開催された「駿府城夏まつり 水祭」の会場で、楽しみながら防災力を身に付ける「第2回バディーキャンプ」を開きました。SBSラジオ「WASABI」のパーソナリティー鉄崎幹人さんを案内役に迎え、自然散策や防災食作り、災害救助犬のデモンストレーション見学などを行ったイベントの様子をお伝えします。
〈静岡新聞社・静岡放送 TeamBuddyプロジェクト〉
焼け付くような日差しが降り注ぐ中、イベントは県内各地から13組30人の親子連れが参加し、自然散策からスタートしました。「まずは足元を見てごらん」。鉄崎さんは自生するオオバコやシロツメクサについて紹介し、「いざというときには食料になるんだよ」と身近なサバイバル術を伝授しました。参加者は30分ほど公園内を歩いて回り、どんぐりの実を探したりハラビロカマキリの生態を教わったりしました。子どもたちは虫取り網を手に元気よくセミを追い掛け、自然に親しみました。
防災食の調理では、オムレツや蒸しパン作りに挑戦しました。湯煎可能なポリ袋の中に生卵、チーズ、食の備蓄定期宅配サービス「BuddyBox」に入っているヒジキの炒め煮などを入れて口を堅く縛り、10分ほど煮ればオムレツが完成。蒸しパンはホットケーキミックスに細かく刻んだむき栗などを加えて煮込むと、約20分程度でふっくらと仕上がりました。試食した参加者は「こんな調理方法があるとは知らなかった」と驚きの声を上げていました。袋を使うことで、非常時に貴重な飲料水を煮炊き用のお湯に使わずに節約できる利点も学びました。
最後はNPO災害救助犬静岡のメンバーが登場し、災害時に行方不明者を探す災害救助犬の訓練を披露しました。参加者は、指導手の指示で大小さまざまな犬が高所の足場を上り下りしたり、匂いや気配を頼りに箱の中に隠れた人を探し出したりする様子を目の当たりにしてその役割に理解を深め、活動資金の募金にも協力しました。
母親と2人で参加した静岡市葵区の高校1年生広田隆晟さんは「オムレツは簡単にできておいしかった。いろいろと勉強になった」とプログラムを振り返りました。
◾︎ INFORMATION ◾︎
TeamBuddy(チームバディー)は今年度、楽しみながら防災力が身に付く「バディーキャンプ」を県内各地で実施予定です。時期や内容など詳細は決定次第、TeamBuddyのホームページでお知らせします。