防災コラム

災害記事に着目、備え検討      OurBuddy 54

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日本新聞協会の「NIE実践指定校」である今県立御殿場南高等学校は今年度創立60周年を迎えます。今回同高生徒が新聞記事を使って災害対策を考えました。

生徒たちは協力しながら自然災害に関する記事を集め、一学年全体で理解を深めました

生徒たちは協力しながら自然災害に関する記事を集め、一学年全体で理解を深めました

ゲーム感覚で楽しむ

今回、「もっと新聞を活用して社会を知ろう」と、1年生の生徒が主体となった組織「みらいアイデア会議」が発足し、初の企画が立ち上がりました。内容は「世間の関心度や生徒の興味が高いテーマの新聞記事でオリジナルボードを作ろう!」という、クラス対抗ポイント制のゲーム感覚の要素を盛り込んだ企画です。

本紙とデータを併用

第一回のテーマは「自然災害」。生徒は新聞本紙および新聞記事検索サービス「静岡新聞データベースplus日経テレコン」を活用し、台風15号の被害や熱海市の土石流など、県内に大きな影響をもたらした災害をはじめ東日本大震災など幅広い情報から記事を選び、共有したいポイントに印をつけてボードに張り出しました。昨年、静岡市で発生した「大規模断水」について調べた安中舞さんは「他の市町も大きな被害が出ないよう備えや対策を行ってほしい」と話し、床上浸水による被害に注目した大塚美海さんは「つらい記憶や不安に併せて生活が苦しい人も多いので、寄り添った支援をすべき」と感想を話してくれました。
 このほか同高では、「日本人の〇〇賞」や「高校生の活躍」など生徒自らが考えたテーマで記事検索や情報共有を行い、学校全体で情報感度を高める企画となりました。

御殿場南高の(左)大塚美海さん、(右)山根ちなみさん。自然災害についての記事がボードを鮮やかに飾りました

御殿場南高の(左)大塚美海さん、(右)山根ちなみさん。自然災害についての記事がボードを鮮やかに飾りました