防災コラム
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[しずおか防災人] 赤ちゃん連れ避難に身の回り品活用 OurBuddy 26
Profile
NPO法人だっことおんぶの研究所 理事長
園田 正世 さん
1967年静岡市葵区生まれ。北極しろくま堂社長。東京大大学院で「抱っことおんぶ」をテーマに研究中。ふじのくに防災士。
赤ちゃんのいる家庭向けの防災セミナーを2010年から県内外で開いています。きっかけは前年、県内で最大震度6弱を観測した駿河湾地震でした。
当時、赤ちゃんのいる家庭向けの防災情報はほとんど出回っていませんでした。米国生まれの抱っこひも「スリング」の輸入販売を始めて9年たち、製品の良さだけでなく、抱っこやおんぶの大切さを広めたいと思っていた私は、災害時を意識した抱っこひもやおんぶひもの選び方、身の回りの品を使って赤ちゃんを守る方法を伝えることにしました。
ベビーカーはがれきや段差のある場所では使えませんから、おんぶや抱っこで逃げる方がスムーズです。装着に時間が掛からず、赤ちゃんの体が揺れないように支えられるおんぶひもや抱っこひもを選ぶことが特に重要です。
首がすわらない赤ちゃんは、バスタオルにくるみ、トートバッグに入れて逃げることをお勧めしています。バッグが大きくて深すぎる場合は、おむつやタオルでかさ上げします。緊急時なので、赤ちゃんが顔を出して呼吸できることが確認できれば十分です。
今年2月に「避難にも使える子育てバッグ」を開発・発売しました。避難生活ですぐ使いたい育児用品と一緒に赤ちゃんを入れられる大きさで、赤ちゃんを安全に運べる工夫を随所にしています。
7月の西日本豪雨では、会員制交流サイト(SNS)ツイッターに「赤ちゃんのいる人はトートバッグに入れて逃げてください」と発信したところ、1万件以上リツイート(転載)されました。これだけ多くの人が赤ちゃん連れ避難に関心を持ってくれたというの