防災コラム
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静岡大学「学生防災ネットワーク」
チームバディーの活動にも積極的に参加している静岡大の「学生防災ネットワーク」が先日シンポジウムを開きました。学生の間で交わされた議論などについて、同ネットワーク代表の那須野智大さんが報告してくれました。
静岡大学学生防災ネットワークは、12月4日に「全国学生防災シンポジウム2021」を開催しました。今回が2回目の開催となりました。
このシンポジウムは、全国から防災・ボランティア活動を行っている団体・個人が互いに交流し議論することで、各団体・個人の今後の活動への参考や指針となる場づくりを行うことを目的に実施し、今回は全国から13団体約30人にご参加いただきました。
コロナ禍の活動に苦心
当日は小グループでの団体紹介を行った後、各団体がコロナ禍の下で活動してきた中で浮かび上がった「困りごと」についての議論を行いました。テーマは「若い世代に対するオンライン型の防災啓発活動について」「コロナ禍におけるメンバー同士の新たな関係づくりについて」を設定しました。啓発活動では、防災という単一テーマでは若い世代は活動に参加しにくいため、インフルエンサーやスポーツ選手など、若者に人気のコンテンツと掛け合わせてSNSで発信するといった意見が出ました。関係づくりでは、オンラインはリアルより関わりを深めづらい分、参加しやすい雰囲気づくりや今自分の団体が何をやっているのかをメンバーに細かく共有することが大切といった声が上がりました。
つながりの継続が大切
今回のようなシンポジウムの開催はもちろん大事なことですが、より重要なのは「このつながりをどう持続させるか?」です。当日せっかくつながっても一回きりでは開催の意味はありません。いつ、どこで起きるか分からない災害に関わる団体として、団体同士がつながり続け、関わり合っていくことが何よりも大切なことだと私たちは考えています。