防災コラム
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[しずおか防災人] 高校生が防災食レシピ考案 OurBuddy45
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県立駿河総合高校
県立駿河総合高校(静岡市駿河区)の生徒は今年、授業の一環で食の備蓄定期宅配サービス「BuddyBox」の商品を使った防災食レシピづくりに挑戦しました。完成したレシピはコンテスト形式で互いに評価しました。防災意識の向上につながる高校生の取り組みを紹介します。
<レシピ制作の様子はTeamBuddyホームページにて動画で公開中です。
レシピの詳細は「防災食レシピ」のコーナーで紹介しています。>
【東日本大震災から10年。わたしたちTeamBuddyは、あらためてこの節目を防災・減災について皆さんと考えるキャンペーン「10年ココカラ」をスタートします。】
県立駿河総合高校で3月9日、防災食レシピの最終発表会が行われました。6班に分かれて考案した作品の中から、晴れ舞台に進んだのは生徒同士の投票で上位に入った「アレンジ無限オムレツ」と「カレードリア」。2つの班の代表者が特徴やこだわりのポイントを説明しました。
簡単調理、おいしさ追求
オムレツを手掛けたのは西村久留美さんと栗田紗知さん。ツナフレークやささみ肉を使用し、湯煎ができるポリ袋を活用して作る方法を採用しました。2人は「誰でも簡単に調理でき、ビタミンやカリウムなどが取れるレシピを考えました。災害時でも調理を通して家族が安心する楽しい時間になればと思います」と話しました。
カレードリアはビーフカレーやツナフレークを生かしたレシピ。考案した班を代表してプレゼンした今井陽稀さんは「子供も大人も大好きな食材を使い、おいしさも大事なポイントにしました」とアピールしました。
備えの大切さ再認識
今回の防災食レシピづくりに挑戦したのはマーケティングの授業を選択する2年生18人。班ごとに1月から、BuddyBoxに入っている商品を使い、普段使いはもちろん被災時にも作ることができる料理を考え始めました。考案したレシピはマックスバリュ東海の管理栄養士、藤崎好美さんにチェックしてもらい、さらに練ったアレンジレシピを2月に調理しました。
藤崎さんは「災害時に不足しやすい食物繊維やタンパク質が取れるよう食材も工夫してありました。簡単に作れるのでローリングストックレシピとしても活用しやすく、魅力的
なものばかりでした」と講評しました。参加した生徒たちからは「普段から防災について家族で話し合いたい」との声が上がりました。防災食レシピを考えることで、備えの大切さを改めて認識しました。